「生きる」「死ぬ」ということ。

死はあなたに生きる「覚悟」を迫ります。
「覚悟」とは、「覚り」×「悟り」と2つを重ねた言葉です。
「なにがあっても平然と生きる」と覚悟を決めること。それが悟りです。
人生において、これをやりきるんだという覚悟が出来た時に死ぬ覚悟が出来ます。

自分が生きていて幸せと思ってくれる人がいるだろうか?

第二次世界大戦中、特攻によって4400人の若者が死にました。

少年飛行兵の教官、藤井一中尉。教え子たちが特攻隊として 死んでいく。しかし、教官の自分は安全な場所にいる。「日本が大変なときに、教えるだけでほんとうにいいのか」藤井中尉の自問自答が始まる。藤井中尉は悩んだ末、教え子に対して、「お前たちだけを死なせない」と特攻の道を選んだ。

夫の固い決意を知った妻の福子さん(当時24歳)は、「私たちがいたのでは後顧の憂いになり、 思う存分の活躍ができないでしょうから、一足先に逝って待っています」という遺書を残し、長女3歳(一子)生後4カ月次女(千恵子)に晴れ着を着せて、厳寒の荒川に身を投げた。藤井中尉(当時29歳)は指をきり血染めの嘆願書し、特攻志願が受理された。

藤井中尉の遺書が残っている

12月になり冷たい風が吹き荒れる日、荒川の河原の露と消えた命。母とともに血の燃える父の意志にそって一足先に父に殉じた、哀れにも悲しい、しかもわらっているように喜んで母と共に消え去った命がいとしい。父も近くおまえ達の後を追ってゆけることだろう。必ず今度は父の暖かい胸で抱っこしてねんねしようね。それまで泣かずに待っていてね。千恵子ちゃんが泣いたらよくお守りしなさい。ではしばらく、さよなら。

「有り難う」とは有ることが難しいと書きます。

感情は体の感覚とリンクしています。
緊張や極度の責任感は 肩や首に現れます。「肩の荷がおりる」「借金で首がまわらない」
愛情の欠乏・孤独感・自己嫌悪は胸に現れます。「胸が痛む」「胸に穴があいたような孤独」
自己表現は喉に
やりたくないことを我慢すると 胃に
不安・恐れ・怒りは お腹に

感情に居場所を作ってあげればいいんだよ。

誰になる必要もない。ただあなたでいいんです。

「毎日を人生最後の一日だと思って生きていこう。そうすればいつの日か必ず間違いのない道を歩んでいるだろう。やがて必ずその日がやってくるから」
スティーブ・ジョブス スタンフォード大学

「武士道とは死ぬことと見つけたり」
死があるからこそ、命の尊さに気づき、命の使い方に真剣になれるのです。

完全に死ぬために、いま、ここ、この一瞬一瞬を完全に生きよ。

「ただ、今いる」これが本当の「ただいま」です。未来でもなく、過去でもなく、「ただ、いま」にいる。その境地にたどり着いたときにかけられる言葉が「おかえり」です。

当たり前と思ったとき、人は感謝を放棄する。
今日この日のこのお茶が最後だったら・・・・?

「一期一会」「いつもあってる人とこれが最後と思って会うこと」

これまでの人生で一番楽しかったことは何?

チャップリン「ライムライト」より
「人生は美しい。生きることは素晴らしい。きみはいつも病気のことばかり考えて、暗く、
うつむいている。それじゃあ、いけない。
人間には「死ぬ」ことと同じくらい、避けられないことがあるんだ。
それは「生きる」ことだよ」

2013年10月18日 鈴木淑江

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鈴木 淑江